ジョヴァンナ・メッツォジョルノ
イーダ・ダルセル
イタリアを第二次世界大戦へと導いた悪名高き独裁者ムッソリーニ。若き日の彼を支えた女性イーダとムッソリーニの愛、やがて訪れる別れを描く。イーダを演じたのは「コレラの時代の愛」のジョヴァンナ・メッツォジョルノ。その熱演は高く評価され、全米批評家協会賞主演女優賞ほか、多数受賞。カンヌ映画祭コンペ部門出品作。
20世紀前半、イタリアに独裁政権を築き、歴史上ヒトラーと並び称される独裁者ベニート・ムッソリーニ(フィリッポ・ティーミ)。その陰には、イーダ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)という一人の女性の存在があった。熱心な社会主義者だった若きムッソリーニと恋に落ちたイーダは、全財産を投げ打って彼の理想の実現のために尽くす。身も心もすべてを捧げたイーダは、やがて彼の子供を産む。だが、この時初めて、ムッソリーニがすでに家庭を持つ身だったことを知る。自分が彼の妻であり、息子がムッソリーニの長男であることを認めさせようとするイーダ。だが、イタリア国内でムッソリーニの支持率が急上昇していく過程で、彼女は危険人物として排除されようとしていた……。やがてファシストへと転向してゆくムッソリーニ。最愛の人から裏切られながらも人生を賭けて、信念を貫きとおすイーダの波乱に満ちた人生。歴史の闇に葬られた、愛の物語がいま明らかになる。
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