監督、脚本
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ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才
2011年4月23日公開、93分、ドキュメンタリー/社会派
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1920~30年代にかけて喜劇俳優、映画監督としてベルリンで人気を得たユダヤ系ドイツ人、クルト・ゲロン。「嘆きの天使」でマレーネ・ディートリッヒとも共演した彼の生涯を通じて、ナチスドイツによるユダヤ人迫害の歴史を捉えたドキュメンタリー。2002年アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品。
ストーリー
医者を志してベルリンにやって来たユダヤ系ドイツ人、クルト・ゲロンは、ナイトクラブの舞台の魔力に取りつかれ、ショービジネスの世界にのめりこんでいく。舞台の脇役で評判になったゲロンが最初に脚光を浴びたのは1921年。『ワイルド・ステージ』に出演中の女優トルーデ・ヘスターベルクが、ナイトクラブ“クカ”で目にしたゲロンを主役に抜擢したのだ。彼はそのキャラクターとユーモアで、さまざまな作品に出演し、確固たる地位を築いていく。代表作は大女優マレーネ・ディートリッヒと共演した1930年の「嘆きの天使」。また『三文オペラ』を脚色し、主役のマック・ザ・ナイフも演じている。やがて、俳優としての活動だけに留まらず、監督業にも進出。活躍の場を広げて絶頂期を迎える。一時はハリウッドからも招かれたものの、それを断ってヨーロッパで活動を継続。やがてナチスによるユダヤ人迫害が始まると、それを逃れてフランス、オランダへと渡る。そんな状況下でも監督、俳優の仕事はやめなかったが、オランダでドイツ軍に捕えられてしまう。送られた場所は、楽園と称されたテレージエンシュタット強制収容所。そこで彼はナチスの宣伝映画の監督を命じられたのだった……。