アン・ソンギ
トッペ
1980年代、発展途上にあったソウルの街の喧騒、そこに生きる若者をリアルに描く韓国ニュー・ウェーブの先駆的作品。監督・脚本は「旅人は休まない」のイ・ジャンホ。出演は「最高のパートナー」のアン・ソンギ、『低きところに臨みたまえ』のイ・ヨンホ、『ソウル・コンパニオン 肉体の虜』のキム・ソンチャン、「神様こんにちは」のキム・ボヨン。
ソウルの街はずれで出会った地方出身者の3人の青年、中華料理店の出前持ちトッペ(アン・ソンギ)、理髪店の下働きチュンシク(イ・ヨンホ)、ホテルの使い走りキルナム(キム・ソンチャン)。彼らは互いに励まし合い、反発し合いながら、都会の片隅で報われない日々を過ごしている。それぞれ想いを寄せる相手がいる3人であったが、トッペは金持ちの令嬢ミョンヒ(ユ・ジイン)に傷つけられ、キルナムは恋人に金を持ち逃げされ、ミス・ユ(キム・ボヨン)を恋慕うチュンシクは傷害事件を起こしてしまう。やがて、3人に別れの日がやってくる。変わりゆくソウルの街で、3人はかけがえのない友情に気づくのだった……。
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