よみがえる琉球芸能 江戸上り
よみがえる琉球芸能 江戸上り
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よみがえる琉球芸能 江戸上り

2011年7月2日公開、69分、ドキュメンタリー/文芸
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幕府へ派遣された琉球の使節団が、160年前まで200年以上にわたり披露した伝統芸能“江戸上り”の復元に懸ける人々と、琉球の歴史や文化に迫るドキュメンタリー。琉球芸能の粋を集めて披露した江戸上りが復元され、東京日本橋三越劇場で舞台公演が果たされるまでを追う。監督は、「軍隊をすてた国」編集の本郷義明。

ストーリー

“江戸上り”とは200年以上にもわたり行われた、琉球の文化を披露する機会であった。一幅の絵巻から始まった近世琉球文化の復元が沖縄伝統芸能のルーツを辿り、160年の時を越えてスクリーンに蘇る。琉球王朝の芸能は首里王府の滅亡とともに多くが失われたが、研究者の努力により、芸能の復元、王国の歴史の解明が進められている。1609年(慶長14年)、薩摩藩の侵攻により琉球はその支配下に置かれる。琉球国王・尚寧とその一行は駿府の家康公、江戸の秀忠公に謁見するために2000キロの旅に出る。その後、中国の冊封を受け琉球国王が即位する度に江戸に謝恩使を、徳川将軍の代替わりの度に慶賀使を派遣する。この幕府への使者派遣を“江戸上り”と呼んだ。使節団は薩摩藩邸や江戸城内で、琉球芸能を披露した。江戸上りは、江戸幕府と薩摩藩にとっては他国を支配する権威の象徴であり、琉球にとっては国の文化を披露する貴重な機会であった。武力ではなく、文化交流や貿易で国を栄えさせてきた琉球の芸能の粋を集めて披露したのが江戸上りだった。1850年の最後の江戸上りから時を経た今、江戸上りの資料は乏しい。しかし、当時の様子を描いた絵巻物や、古くから残っている沖縄の音楽や舞踊、神事の舞、当時交流のあった中国に伝わる音楽などから紐解き、『御座楽(うざがく)』、『琉躍(りゅうおどり)』、『唐躍(とうおどり)』が復元された。そして2011年2月26日、東京日本橋三越劇場での舞台公演が果たされることとなる。音楽・舞踊・衣装・小道具など、江戸上りの復元に懸ける人々の姿と、琉球の歴史と文化を追う。

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作品データ

製作年
2011年
製作国
日本
配給
「よみがえる琉球芸能 江戸上り」映画製作実行委員会
初公開日
2011年7月2日
上映時間
69分
製作会社
「よみがえる琉球芸能 江戸上り」映画製作実行委員会
ジャンル
ドキュメンタリー文芸


[c]キネマ旬報社