荒川ちか
ユリコ
組織同士の抗争から逃れるために海外留学に向かった暴力団組長の孫娘が、事故で立ち寄ったロシアで異文化に触れたことから巻き起こる騒動をキュートに描くコメディ。主演の荒川ちか(『おひさま』)は撮影当時10歳で、ロシア語にも挑戦。監督はアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「モンゴル」のセルゲイ・ポドロフ。
クマのぬいぐるみを抱いた可憐な少女ユリコ(荒川ちか)。暴力団組長・山田の孫娘として育った彼女は、身辺に危機が迫った山田の勧めでイタリアへ海外留学することになる。ところがその途中、悪天候のために搭乗した飛行機が緊急着陸。敵対する組織の配下に追われたユリコは、1人で見知らぬロシアの街へ飛び出してゆく羽目になる。さらに道中、海辺で倒れていたロシア人青年を助けたことから、一緒に逃げることに……。やがて、敵味方入り乱れた和洋折衷、摩訶不思議なバトル・ロワイヤルが黒海沿岸に展開する。