1982年に生まれ、1991年に続編が放送された魔法少女アニメのエポックメイキング的作品「魔法のプリンセス ミンキーモモ」。1991年版放送終了後に製作されたOVA作品のひとつ。戦火のただ中にある駅構内にタイムスリップした二人の「モモ」とスリの少女との出会いを描く。監督は湯山邦彦。脚本は首藤剛志。声の出演に林原めぐみ、小山茉美、椎名へきる ほか。2011年7月23日より、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋にて開催された30周年記念企画「魔法のプリンセス ミンキーモモ PARTY」にてデジタル上映。
ストーリー
汽車での帰りに立ち寄った駅でモモはフェナリナーサのモモと偶然に再会する。中央駅という名のその駅には「旅立ちの汽笛を鳴らす」というライオン像があり、2人はその像に呼ばれたかのようであった。2人はいつの間にか、戦火にさらされた50年前の過去へとタイムスリップしてしまい、駅の中でスリの少女と出会う。ライオン像は戦災孤児である少女の過去、そして、未来に起きる悲劇を2人に伝えようとする。少女とその仲間達は、過酷な時代に翻弄され閉ざされた駅の中でしか生きられない自分達を、魔法の力で旅立たせてくれという願いを伝えるが、魔法を失ったモモには叶えられなかった。そして、その願いはモモを招いたライオン像自身によって叶えられた。