オンニ・トンミラ
ピエタリ
クリスマス・イヴを迎えた北フィンランドの田舎町を舞台に、サンタクロースに絡む奇妙な事件に遭遇する少年の姿を描くアドベンチャー。監督・脚本はフィンランドの新鋭ヤルマリ・ヘランダー。
クリスマス・イヴを迎えた北フィンランド。クリスマスムードで賑わう町中とはほど遠い山村で、サンタを恐ろしい存在だと信じる少年ピエタリ(オンニ・トンミラ)は、トナカイ猟を営む厳格な父親ラウノ(ヨルマ・トンミラ)と寂しく過ごしていた。そんな中、「考古学上の発掘作業」の名目で国境付近の山に封印されたという“本物のサンタクロース”が多国籍企業の社長の手によって掘り起こされた。実はこのサンタクロース、町の子供たちが歓迎するいわゆる普通のサンタクロースではなかった。発掘後、地元の子供たち全員が次々と失踪、そしてトナカイの大量死など奇妙な事件が後を絶たない。これは一体誰の仕業なのか。ピエタリと大人たちは町を守ろうと一攫千金狙いの多国籍企業、サンタ相手に戦いを挑むのだった……。