メラーブ・ニニッゼ
ダニエル
1960年代冷戦下のソ連で、宇宙飛行士たちの健康管理の責任者となった医者の苦悩を描いた人間ドラマ。監督は「フルスタリョフ、車を!」で知られる映画監督アレクセイ・ゲルマンの息子、アレクセイ・ゲルマン・ジュニア。2008年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞作。2011年8月13日より、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された「三大映画祭週間 2011」にて上映。
1961年、カザフスタン。ダニエル(メラーブ・ニニッゼ)はソ連初の宇宙飛行計画に従事する専門医だった。彼は既に結婚していたが、彼の地でとても複雑で、しかし心休まる関係を若い女ヴェラ(アナスタシア・シェベレワ)と築いていた。後にモスクワへ戻り、ダニエルは将来の宇宙飛行士達の健康管理の責任者となり、単なる士官達への医者というより、友だちとして接することに努める。彼には国家の発展のために若者達の命が犠牲になることがどうしても納得出来なかった。それには彼の妻ニーナ(チュルバン・ハマートヴァ)も同じ思いだった。そのため、彼女はダニエルが人命を危険にさらす計画に加わることを受け入れられず、彼が仕事を辞めることを願った。ある日ついに士官の一人が死に、ダニエルは心身を消耗して神経衰弱に陥った。しかし、世界初の有人飛行の基地を設置するために、彼は蝕まれた体を押して再びカザフスタンに向けて出発するが…。
監督、脚本
脚本
脚本
製作
撮影
撮影
美術
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