ロードバイクチーム“なるしまフレンド”を率いる鳴嶋英雄が75歳の誕生日に向けて敢行した、日本海側日本縦断の自転車旅の記録を軸に、日本海側古代文化へのノスタルジーを謳うドキュメンタリー。渡来文化や渡来神信仰の伝統にも触れる。監督は、「能楽師 伝承」の田中千世子。音楽は、ジャズピアニストの井上祐一。
ストーリー
2010年夏、自転車を愛してやまず、“自転車界のカリスマ・アイドル”と呼ばれる鳴嶋英雄が75歳の誕生日に向けて、自転車による日本海側日本縦断を敢行した。本作はその記録を軸に、古代の越、丹後、出雲、筑前など、日本海側古代文化へのノスタルジーを謳い上げる。韓国から見た海を撮影するためプサンやキョンジュをロケし、国が形成されるはるか昔に思いをはせる。そして、日本海側における渡来文化の豊かさや渡来神信仰の伝統についての文学者・川村湊へのインタビューを収録し、古武士の風流とも言うべき鳴嶋英雄とシルバー仲間の自転車旅を讃える。また、井上祐一が作曲を手掛けたジャズナンバーが、自転車と自転車乗りを励まし、天橋立の景観とエコロジーの課題を鮮やかに印象付けるのである。
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