レイラ・ハタミ
シミン
第61回ベルリン国際映画祭で最高賞に当たる金熊賞に加え、銀熊賞(男優賞&女優賞)の計3冠に輝いたイラン発の人間ドラマ。離婚の危機に直面した夫婦と、彼らの問題に関わっていく家族の姿が描かれる。監督は前作『彼女が消えた浜辺』でもベルリン国際映画祭銀熊賞などに輝いたアスガー・ファルハディ。
シミンはテヘランで暮らす主婦。夫ナデルと娘とともにイランを出る準備をするが、ナデルはアルツハイマー病を抱える父親を置き去りにはできないと反対した事から、彼女は離婚を申請する。父親の世話をするため、ラジエーという女性を雇ったナデルは、ある日、父親がベッドから転げ落ちていたことを知り、彼女を激しく責め立てる。
[c]2009 Asghar Farhadi
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