ヒョンビン
フン
1970年に発表されたイ・マニ監督の「晩秋」を、「百万長者の初恋」のヒョンビンと「ラスト、コーション」のタン・ウェイ共演でリメイク。秋のシアトルを舞台に、母の葬儀のために刑務所から一時外出を許可された服役囚の女性と、偶然出会った韓国人ホストが繰り広げるラブストーリー。監督は「家族の誕生」のキム・テヨン。
DVの夫を誤って死なせてしまったアンナ(タン・ウェイ)が刑務所に収監されて7年。模範囚として過ごしてきた彼女に、母親の訃報を受けて3日間の外出が許可される。ただし期間は72時間だけ、しかもその間は、肌身離さず携帯電話を所持することが義務付けられていた。葬儀に向かうために、シアトル行きバスの座席につくと、誰かに追われている様子の男、フン(ヒョンビン)が慌てて乗り込んでくる。持ち合わせのないフンは、乗客に同じアジア系のアンナを見付けると、バス運賃を貸して欲しいと図々しく頼み込む。仕方なく運賃を貸したアンナに、彼は金を返すまで持っていて欲しいと自分の腕時計を差し出す。寂しい女性たちに“エスコート・サービス”を行なっているフンは、ひたすらよく喋る韓国人男性だった。長い刑務所生活ですっかり異性との会話が億劫になったアンナは、彼のそんな態度に戸惑い、無視したまま別れる。バスを降りると、束の間の外出を満喫するアンナ。久しぶりにメイクアップを施し、ショッピングを楽しんでいたものの、暫くすると残酷な現実を思い知らされる。そんな時偶然、街角でフンと再会。思わず彼に“私を抱きたい?”と言葉をかけてしまう……。
[C]2010 Boram Entertainment Inc. All Rights Reserved
[c]キネマ旬報社