いとうたかお
スズモトサン
『20世紀少年』シリーズの堤幸彦監督が5年間の構想を経て放つ、実験的モノクロ映画。CGや音楽をふんだんに盛り込んだ従来の堤ワールドを封印し、新境地を切り開いた。東京の真ん中で一銭もかけずに生活している実在のホームレスをモデルに、幸福や自由の意味を見失った現代社会へ痛烈な批判を投げかける。
組み立て式でどこへでも自由に移動できる画期的な家で暮らし、質素だが快適な生活を送る鈴本さんと、パートナーのスミちゃん。拾い集めたアルミ缶を換金し、不要になった車のバッテリーを使うなど、彼らはその生活をほぼ0円でまかなっていた。そんな彼らと、中学生や人嫌いで潔癖症の主婦らの日常が、ある事件をきっかけに交錯していく。
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