奥野匡
タカシ
イランの巨匠、アッバス・キアロスタミが自身以外すべて日本人スタッフ&キャストで撮り上げたラブストーリー。元大学教授の男とエスコートガールとの関係が描かれる。ヒロイン役を新鋭・高梨臨が演じ、存在感を見せつける。カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品され、大きな話題を呼んだ。
80歳を超え、現役を引退した元大学教授のタカシは、亡き妻に似た女性・明子をデートクラブを通して家に呼ぶ。早速、料理でもてなすが、明子の心は上の空だった。というのも、自分に会うために田舎から出てきた祖母と会えず、駅に置き去りにしてしまっていたのだ。翌朝、タカシは明子が通う大学まで送るが、彼の前に明子の婚約者ノリアキが現れる。
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