フレッド・マクマレイ
Will_Keough
牧場を経営する3兄弟を中心とした兄弟愛の物語。R・ライト・キャンベルの書き下ろし脚本から新人アブナー・バイバーマンが監督した。撮影は「四角いジャングル」のジョージ・ロビンソン、音楽は「風と共に散る」のジョセフ・ガーシェンソン。出演者は「襲われた町」のフレッド・マクマレイ、「誇り高き男」のジェフリー・ハンターに「印度の放浪児」の子役ディーン・ストックウェルが成長した姿を見せる他「ピクニック」の新星ジャニス・ルール。ウィリアム・アランド製作。
父の急死後、キオ家の長男ウィル(フレッド・マクマレイ)は、父代わりに牧場を経営し、おとなしい次男ブレス(ジェフリー・ハンター)と乱暴者の末っ子ヘーディ(ディーン・ストックウェル)の面倒を見てきた。だが母親は西部の物騒な暮らしを嫌い、折りあれば東部へ戻ろうと思っていた。暴力否定を信念としているブレスは、当然、母親の愛情を一身に集めていた。セント・ルイスに住む姉からの手紙で、早速、母親はブレスを伴い出発しようと考えたが、ブレスは牧場で兄を助けたいと言った。ウィルも同じ考えだが、母親は怒った。付近に農民が入り込み、不穏な空気が漂う。ウィルは近くの牧場主アンディ・ニヴェンと協力し対策に当った。ニヴェンの娘オード(ジャニス・ルール)とウィルは婚約していたが、忙しさのため結婚式どころか彼女を訪れることもできない。ブレスが東部へ行くことをハッキリ断って間もなく、母親は病で急死した。やがて付近の牧場の牛を集めアビリーンへ送ることになり、ウィルが采配となった。キオ家で開かれた壮行会の夜、オードはブレスに愛を告白、2人は接吻まで交わしたがウィルの言い訳が悩みの種だった。ならず者の牧場主ストリンガーが、銀行へ抵当に入れた土地をブレスが買い取ったのを根に持ち喧嘩を売りに来た。喧嘩を買わぬブレスは皆から臆病者と思われ、ウィルの仲裁でストリンガーを牛輸送に雇い入れることで決着がついた。やがて3兄弟は牧夫頭ラヴィング(シル・ウィルス)その他と数百頭の牛を連れてアビリーンに出発。野営の折、砂糖を忘れたことに気付き、ブレスとヘーディは近くのアロヨ・セコの町へ赴き、酒場で糖蜜を買おうとした。だが癇癪持ちのヘーディは人相のよくない男と決闘を始めその部下の1人を倒したが、その男の撃った弾は、野営を無断で離れストリンガーと酒を飲みに来たその弟ダニイを殺した。牛追は続き、蛇嫌いのブレスが眠っている所を、ヘーディは縄でおどかしブレスは驚愕の余り、縄に拳銃を乱射した。怒ったウィルはヘーディを殴り倒したが、ブレスからオードと愛し合っていると聞き、目失するほど驚き怒った。翌日、牛入れの囲い手配のためウィルは先行、ブレスが采配をとって野営中アロヨ・セコ酒場の賊たちが牛を盗もうと暴走させた。牛を食い止めろというブレスの命令を無視したヘーディは、賊の弾丸で負傷し、ブレスの卑怯さを非難しつつ絶命した。一行がアビリーンに着くとウィルはブレスを怒鳴りつけ、彼を慰めるのはオードだけだった。ウィルはオードに、臆病者の彼と離れて自分と結婚してくれというが、彼女はあの人は臆病じゃないと拒んだ。町の酒場で、ブレスはストリンガーに再び喧嘩を売られ、初めて腕力で相手を叩きつけた。ストリンガーは拳銃の決闘を強いたが、駆けつけたウィルがストリンガーの肩を撃って庇った。怒ったブレスはウィルにとびかかり、兄弟は激しい格闘を続けた。そこに牛泥棒たちを発見したと牧夫の知らせ。ウィルは、今は一人前の男と分かったブレスに、部下を率いて牛の取り戻しを命じ、オードは旅に出ると告げ1人町を去った。
Will_Keough
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Mrs.keough
Stringer
Andy_Niven
[c]キネマ旬報社