ジョセフ・コットン
Col.Clay_Tucker
製作、脚色にケイシイ・ロビンスン(「キリマンジャロの雪」の脚色)があたり、「砂漠の鼠」のロバート・ワイズが監督した西部劇1950年作品。ストーリイはフランク・S・ニュージェント「静かなる男」とカーティス・ケニヨン「タルサ」の共同。撮影は「聖衣」のレオン・シャムロイ、音楽は「わが心に歌えば」のアルフレッド・ニューマンの担当。主演は「ナイアガラ」のジョセフ・コットンと「海賊黒ひげ」のリンダ・ダーネル、「南極の勃火」のジェフ・チャンドラー、「哀愁の湖」のコーネル・ワイルドで、デール・ロバートソン「人生模様」、ジェイ・C・フリッペン「怒りの河」、ノア・ビアリー・ジュニアらが助演。
南北戦争中、北部連邦のリンカン大統領は、南軍の捕虜で北軍に合流し、インディアンと戦えば自由を与えるという布告を出した。イリノイ州の捕虜収容所。ここの所長ブラッドフォード(コーネル・ワイルド)は、捕虜の南軍大佐タッカー(ジョセフ・コットン)を説いて北軍に合流させた。タッカーは北軍中尉の資格で部下とともにブラッドフォードに引率されてソーン砦に向った。砦の隊長ケニストン少佐(ジェフ・チャンドラー)は、頑固な軍人でタッカーとその部下を白眼視し、かれらの反感を買った。タッカーは侮辱を受けるに忍びず、部下とともに脱走して南軍に帰る機会を狙っていた。砦にはケニストン少佐の戦死した弟の未亡人エレナ(リンダ・ダーネル)がいた。彼女は実家に帰ることを望んでいたが、彼女を秘かに愛しているケニストン少佐が引きとめていた。ある日、タッカーは非戦闘員を乗せた馬車隊を送りとどける命令をうけ、脱走の機会が到来したことを知った。馬車隊にはエレナがしのび込んでいた。目的地に着いたタッカーは、南軍のスパイから脱走の時機が早いと告げられ、エレナを無理やりに連れてソーン砦へ帰った。ケニストン少佐にとって、これは意外な出来ごとであった。ある日、ケニストン少佐は捕虜となったインディアンの酋長の息子を部下に射殺させた。それと前後してタッカーは、部下を連れて脱走を決行した。途中まで来たとき、タッカーは、インディアンの酋長が息子の復讐のため、砦を包囲していることを知った。エレナやその他の非戦闘員の安否を気づかって、彼は砦にひきかえし、包囲を突破して砦に入り、インディアンとの白兵戦に参加した。日没とともにインディアンは一たん引きあげたが、明け方に大攻撃に出ることは明かだった。ケニストンはタッカーに指揮権をゆずり、自分の身を犠牲にしてひとりインディアンに降り、砦の者の命を救った。やがてタッカーとエレナは結ばれた。
Col.Clay_Tucker
Elena_Kenniston
Kenniston
Capt.Mark_Bradford
Lem
Sgt.Terrance_Duey
Cy_Davis
Ephriam_Strong
Lt.Adams
Sgt.Picknes
Courier
Hank
監督
脚本、製作
原作
原作
撮影
音楽
音楽監督
美術
美術
編集
録音
録音
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