セシル・ドゥ・フランス
タニア・スティルン/グランベール
『エル』読者大賞を受賞したフィリップ・グランベールの同名小説を映画化。第2次世界大戦下のフランスを舞台にあるユダヤ人一家に起きた悲劇を、幻想的に描く。監督は、「なまいきシャルロット」のクロード・ミレール。出演は、「ヒアアフター」のセシル・ド・フランス、「引き裂かれた女」のリュディヴィーヌ・サニエ。
1985年のパリ。フランソワ(マチュー・アマルリック)の勤務先に1本の電話がかかってくる。高齢の父マキシムが家を出たきり戻ってこないと聞いたフランソワは、実家に向かいながら、子供時代のことを思い出す。ひとりっ子で引っ込み思案の病弱な子供だったフランソワは、体を鍛えるのが好きな父マキシム(パトリック・ブリュエル)と、水泳のチャンピオンでモデルだった美しい母タニア(セシル・ド・フランス)と暮らしていた。運動が苦手で両親に負い目を感じていたフランソワは、いつしか心の中に“空想の兄”を作り出していた。自分以外には誰にも見えない兄は、ハンサムで運動神経が抜群だった。フランソワのいちばんの親友ルイズ(ジュリー・ドパルデュー)は、向かいの店でマッサージ店を経営していた。ある日、フランソワは、屋根裏部屋で古いぬいぐるみを見つける。それを知った両親がひどく動揺するのが気になったフランソワは、ルイズから両親の過去を聞き出す。タニアと一緒になる前、マキシムは魅惑的な女アンナ(リュディヴィーヌ・サニエ)と結婚していた。ユダヤ人である彼女の両親は、ヒトラーの権力が増すことを恐れていた。マキシムもユダヤ人だったが、それ以上に自分はフランス人だとみなしていた。アンナとマキシムの間に息子シモンが生まれるが、ナチスのユダヤ人弾圧は日に日に厳しくなり、アンナは情緒不安定になっていく。一方マキシムは、2人の結婚式で出会ったタニアに魅かれていた。ナチスの手が迫ると、アンナとシモンは田舎に脱出するが、取り返しのつかない悲劇が起こる。
タニア・スティルン/グランベール
マキシム・ナタン・グランベール
アンナ・ゴルダ・スティルン
ルイズ
37歳のフランソワ・グランベール
エステル
ジョルジュ
ベロー
ジョゼフ
監督、脚本
脚本
原作
製作
共同製作
撮影
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
録音
録音
助監督
整音
[c]Thierry Valletoux
[c]キネマ旬報社