カミール・キートン
ジェニファー
都会から避暑地へ休暇を過ごしに訪れた女流作家が目を覆いたくなるような暴行を加えられ、犯人たちに残酷な復讐をする。1977年にアメリカで起きた、レイプされた女性が犯人を殺害した事件にヒントを得て制作された、レイプ・リベンジ・ムービーの真髄。「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」(10)「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト-鮮血の美学-」(09)と2度に渡りリメイクされている。バスター・キートンの姪で「ソランジェ 残酷なメルヘン」(未)などに出演したカミール・キートンが、過激な内容に体当たりで挑んだ。監督のメイル・ザルチは「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」でも製作総指揮を務めている。当時日本では成人映画枠で公開。2012年6月16日より、「発情アニマル アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978」と改題されリバイバル一般公開された。
うら若き女性作家ジェニファー(カミール・キートン)がニューヨークから湖畔にある別荘に休暇を過ごしにやってくると、彼女の都会的なセンスと色香が町の男たちの目を惹きつける。配達員のマシューもその一人で、ジェニファーを一目見て恋に落ちたマシューは不良のスタンレーたちに相談をするが、スタンレーたちが彼女を見る目は野獣のようだった。ある日、ジェニファーが湖にボートを浮かべて休んでいると、モーターボートに乗ったスタンレーたちが襲いかかり、ジェニファーを無理矢理陸上まで引きずりそのままレイプする。逃げようとするジェニファーに執拗に襲いかかり何度も凌辱を繰り広げるスタンレーたち。欲望を吐き出しきったスタンレーは、口封じのためにマシューに彼女を殺すことを命じる。しかしマシューは殺すに殺せず、ナイフに血を付けて偽装する。やがて目を覚ましたジェニファーは、恐怖を噛みしめ涙を流し、スタンレーたちへの復讐を誓う――。
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