チャオ・タオ
シュンリー
イタリアの漁師町キオッジャを舞台に、異国から来た男女の出会いと別れを描くヒューマンドラマ。監督は、多くのドキュメンタリー作品を手掛けてきたアンドレア・セグレ。出演は、「長江哀歌」のチャオ・タオ、「ビフォア・ザ・レイン」のラデ・シェルベッジア。2011年ヴェネチア国際映画祭FEDIC賞他受賞多数。
ラグーナ(潟)に浮かぶ美しい漁師町、キオッジャ。“小さなヴェニス”と呼ばれ、町を流れる運河には昔ながらの建物が並び、海にはたくさんの漁船が停泊している。その町で漁師として生きてきた男たちは、パラディーソ(天国)という名の小さな酒場“オステリア”に昔から毎晩のように集っていた。彼らはそこでビリヤードやカードゲームに興じ、本や新聞を読み、酒を酌み交わす。オステリアは、ここの住人にとって長年、憩いの場や心のよりどころとなっていた。そんなオステリアに、シュン・リー(チャオ・タオ)という異国の女性が働きにやってくる。ベービ(ラデ・シェルベッジア)とシュン・リーは故郷や家族の話を通して、異国からやってきた者同士、深い心の孤独を分かち合うようになる。やがて、2人は互いにかけがえのない大切な存在になっていく。しかし、古くからの人々が暮らす小さな町では、2人の関係はよくない噂となる。ベービは突然、心のよりどころを失ってしまう。時が流れ、シュン・リーは久しぶりにキオッジャを訪ねてくるが、そこにベービの姿はなかった。しかし残されていたベービの手紙には、彼の胸を打つ想いが綴られていた……。
監督、脚本、原案
脚本
製作
製作
撮影
音楽
編集
音響
[c]2011 Jolefilm S.r.l.- Eternam Films S.a.r.l - ARTE France Cinema
[c]キネマ旬報社