アメリカの前衛映画の旗手ジョナス・メカスとホセ・ルイス・ゲリンが映像を通して魂の会話を成し遂げる「メカス×ゲリン 往復書簡」。2人が織りなす映像は俳諧の連句のように重なっていき、2人の“日記映画”はみるものを叙情的世界に誘う。2011年10月22日、第24回東京国際映画祭で上映された。2012年6月30日より、東京・渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催された「映画の國名作選IV ホセ・ルイス・ゲリン映画祭」にて上映。
ストーリー
2008年春、ゲリンの作品「工事中」の製作代表を務めたバルセロナ現代文化センターのキュレーター、ジョルディ・バリョーがホセ・ルイス・ゲリンに、アメリカの映画作家とのビデオ往復書簡を提案すると、彼はジョナス・メカスをその相手に選ぶ。彼らが初めて顔を合わせた様子はゲリンの「ゲスト」に収められている。第1書簡でゲリンが2009年にパリに降り立つ「ジョナス・メカスへの手紙1」から、ニューヨークのメカスの映像から2011年の東北大震災の映像へと変わる第9書簡「ジョナス・メカスへの手紙5」までに渡り、2人が映し出す日常が描かれる。