ラウ・チンワン
ジョン
捜査中に知ったインサイダー情報によって株を購入したことから、さらなる事件に巻き込まれていく刑事たちの姿を描くサスペンス。監督・脚本は「インファナル・アフェア」シリーズのアラン・マック&フェリックス・チョン。出演は「MAD探偵 7人の容疑者」のラウ・チンワン、「アクシデント」のルイス・クー、「新宿インシデント」のダニエル・ウー。
香港警察情報課の刑事、ジョン(ラウ・チンワン)、ヨン(ルイス・クー)、マックス(ダニエル・ウー)たちは、不正株取引の疑いがある企業とその社長ローを、盗聴器やカメラを使い監視を続けていた。ある日、捜査中にローが呟いた株価が上がるというインサイダー情報を知ったヨンとマックスは、警察官でありながらも欲望に負け、証券会社へと向かい株を購入。ジョンはそれを阻止しようとするが時すでに遅し……二人の犯罪行為へと加担する結果となってしまう。だが金の誘惑に負けたヨンとマックスには已む得ぬ事情があった。子沢山のヨンは息子の病気とともに自らが末期ガンである事を知り、家族に金を残そうとしていた。マックスは大富豪の娘である婚約者の義父から、収入や格差を感じさせられ常にコンプレックスを感じ、見返したいと思っていた。そして正義との狭間でゆれるジョンにも、人には言えぬ悩みがあった。人妻のマンディ(チャン・ジンチュー)と不倫中の彼は、その夫であるグォン(アレックス・フォン)から相談を受けていた。彼はジョンの親友でもあり、彼らの上司でもあったのだ。三人は、情報を隠蔽しすべてを騙しきる事を決意するが、彼らを待ち受けていたのは壮絶な地獄への道のりだった……。
[c]2009 Bona Entertainment Co., Ltd. All Rights Reserved.
[c]キネマ旬報社