ヴァレリー・ドンゼッリ
ジュリエット
実際のパートナーだった監督・脚本・主演のヴァレリー・ドンゼッリ、共演のジェレミー・エルカイムの実話をベースに、ラブドイド腫瘍という難病に侵された幼い息子を支える男女を描くヒューマン・ドラマ。2012年アカデミー賞外国語映画賞フランス出品、2011年カンヌ国際映画祭批評家週間オープニング作品。
出会った瞬間に恋に落ちたロメオ(ジェレミー・エルカイム)とジュリエット(ヴァレリー・ドンゼッリ)は、息子アダムも生まれ、幸せな日々が約束されているように見えた。しかし、アダムは泣き止まず、歩くこともしようとしない。息子が普通の子と違うと感じた2人は、アダムを病院へ連れて行く。精密検査の結果、アダムはラブドイド腫瘍に侵されていたことが発覚する。回復する可能性は約10%という難病だ。アダムは手術を終え、強い化学療法を行うことに。息子に付き添うため、ロメオとジュリエットはアパートを売り払い、仕事を辞め、友達とも会わず、孤立していく。長期にわたる入院は、莫大な治療費という現実を2人に突きつける。しかし2人はアダムを支え、病と闘い続ける。
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