ジョルジュ・メリエス
Prof. Barbenfouillis
砲弾型飛行船で月を訪れた探検隊が遭遇する神秘の世界を描いた無声映画。世界初のSF映画。監督・脚本はジョルジュ・メリエス。原作はジュール・ヴェルヌ、H・G・ウェルズ。出演はジョルジュ・メリエス、ジュアンヌ・ダルシー、ブリエット・ベルノン、ヴィクター・アンドレ、アンリ・ドラノワほか。モノクロだが同時期に着色版も制作されている。1993年に発見された着色版にはモノクロ版には無いラストシーンが含まれていた。日本では1905年(明治38年)に明治座で初上映された。後に「月世界探検(月世界の探検)」と改題されて再上映されている。
天文学者学会で月世界探検計画が提案され、紛糾するもそれが可決される。その計画とは弾丸型飛行船を巨大な大砲で月に撃ち込むというものであった。多くの職人たちによる製造が終わり、会長以下6人の探検隊は飛行船に乗り込む。大砲から射出された飛行船は月に到着。そこは見たことも無い世界であった。探索に疲れ果てた一行は仮眠を取るが、何時しか降り出した雪の寒さに耐えかねて洞窟に避難をする。しかしそこに月の住民が襲いかかる。応戦するも6人は捕獲され、月の王様の元に引き出される。会長の機転で月の王様を倒した一行は飛行船に逃げ込む。そして飛行船は地球まで落下し無事海に浮かぶ。船に救助された一行は無事港に戻るのだった。
Prof. Barbenfouillis
Lady in the Moon
Captain of the Rocket
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