砲弾型飛行船で月を訪れた探検隊が遭遇する神秘の世界を描いた無声映画。世界初のSF映画。監督・脚本はジョルジュ・メリエス。原作はジュール・ヴェルヌ、H・G・ウェルズ。出演はジョルジュ・メリエス、ジュアンヌ・ダルシー、ブリエット・ベルノン、ヴィクター・アンドレ、アンリ・ドラノワほか。モノクロ版と同時期に制作されていた着色版の断片が、1993年にスペインで発見されたことにより、修復作業が行われた。フランスのバンド・エールが新たに音楽を加え、2011年のカンヌ映画祭でプレミア上映された。この着色版にはモノクロ版には無いラストシーンが含まれていた。2012年8月25日より、東京・シアター・イメージフォーラムにて、カラー版をリバイバル上映。(「メリエスの素晴らしき映画魔術」と同時上映)
ストーリー
天文学者学会で月世界探検計画が提案され、紛糾するもそれが可決される。その計画とは弾丸型飛行船を巨大な大砲で月に撃ち込むというものであった。多くの職人たちによる製造が終わり、会長以下6人の探検隊は飛行船に乗り込む。大砲から射出された飛行船は月に到着。そこは見たことも無い世界であった。探索に疲れ果てた一行は仮眠を取るが、何時しか降り出した雪の寒さに耐えかねて洞窟に避難をする。しかしそこに月の住民が襲いかかる。応戦するも6人は捕獲され、月の王様の元に引き出される。会長の機転で月の王様を倒した一行は飛行船に逃げ込む。そして飛行船は地球まで落下し無事海に浮かぶ。船に救助された一行は街の人々の歓待を受けるのだった。
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ニュース
作品データ
- 原題
- Le Voyage dans la Lune
- 製作年
- 1902年
- 製作国
- フランス
- 配給
- エスパース・サロウ(提供 新日本映画社)
- 初公開日
- 2012年8月25日
- 上映時間
- 14分
- 製作会社
- Star Film
- ジャンル
- SF
[C]Steamboat Films-Lobster Films-2011
[c]キネマ旬報社