ウォルター・ヒューストン
Frame_Johnson
「光に叛く者」「戦争と貞操」のウォルター、ヒューストンが主演する映画で、W・R・バーネットのストオリイをジョン・ヒューストンと「東は西」のトム・リードの二人が脚色し、新人エドワード・カーンがメガフォンを手にしたもの。助演者の主なるものは「トレイダ・ホーン(1931)」のハリー・ケイリー、「砂漠の生霊」のレイモンド・ハットン、「緑の処女地」のラッセル・シンプソン、「惨劇の波止場」のラッセル・ホプトン、「夜の大統領」のラルフ・インス、ハリー・ウッズ、リチャード・アレクサンダー等でカメラは「母性」「ロスト・ツェッペリン」のジャクソン・J・ローズが担任である。
カンサス州ワイチタの荒い町に「聖ジョンソン」と言われた保安官フレイム・ジョンソンはアリゾナ州カプストーンの国境集落治安のため弟ルーサー、仲間のエド・プラント、デッドウッドを連れて乗り込んだ。その夜、彼等は役人として選ばれフィン・エルダーの選挙運動員として不正を行い相手候補のジョージ・ディクスンを落とそうと奸策をめぐらすノースラップの一味がゴールデン・ガールの酒場で不正投票に反対した男を殺害したのを知った。ジョンソンは正義のために立った。そしてある殺人犯を私刑にしようと狂い立つ群衆と闘い、判事の公判で死刑に処した。舞台女優ロッタが、この地方へ巡業に来ることはジョンソン等を喜ばせたが、その予告ポスターを侮辱したノースラップの挑戦にエド・ブラントは彼等を打ち倒してしまった。そしてノースラップ一味はジョンソンに対して敵意を強くしはじめたのであった。ジョンソンはついに町民の武装解除を決行し、反対するものを片っ端から投獄し、反感さえ買ったが、そんなことには厳として屈しなかった。ついにブラントがノースラップの一味により襲撃されたことから怒ったジョンソンは最後の手段としてノースラップ一味に戦いを宣した。夜明けとともにジョンソンは残るルーサー、デッドウッドを従えて街上に出てノースラップの一群と激戦し、彼等を倒したが味方のルーサー及びデッドウッドも瀕死の重傷を負うにいたった。かくてさしもに悪人猖獗したタプストーンの町から邪悪が一掃された時、地方判事にシェリフの徽章を返したジョンソンは職に殉ぜる部下のことどもを追想しつつ静まり返る町を後に立ち去って行くのであった。
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