イ・ソンギュン
ナム・ジング
ひとりの女性をめぐり、恋愛と映画にまつわるエピソードが4章に分かれて繰り返されながら複雑な三角関係を描く「アバンチュールはパリで」のホン・サンス監督作。出演は「コーヒープリンス1号店」のイ・ソンギュン、「トガニ 幼き瞳の告発」のチョン・ユミ、「小さな池 1950年・ノグンリ虐殺事件」のムン・ソングン。「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」で上映される1本。
<第一章 呪文を唱える日>30代の映画監督ジング(イ・ソンギュン)は、アート系の作風が影響してかなかなか映画を撮れないでいた。現在は生活のため、大学の恩師ソン教授(ムン・ソングン)の口利きで映画学科で教えている。そんなある日、ソン教授から飲み会に誘われ、飲み会までの時間をつぶしていると先輩に出会う。ソン教授がカネをもらって別の講師を昇進させたと噂があると聞かされたジングは、飲み会で酔った勢いでソン教授に絡んでしまう……。<第二章 キング・オブ・キス>ジングが映画学科の学生だった頃、同じ学科のオッキ(チョン・ユミ)に恋をした。最初は嫌がっていたオッキも、まんざらでもない様子であったが、実はオッキはソン教授と秘密の関係を持っていた。3人の三角関係を知るのはオッキだけ。そんな冬のある日、オッキの部屋の前で彼女を待って一晩過ごしたジングはやっと部屋に入れてもらい、そのまま結ばれる……。<第三章 大雪の後に>大雪の翌日、映画学科のソン教授が講義のため教室に入ると、生徒は誰もいない。やがて、オッキとジングがやって来た。教授が何か質問はあるかとふたりに聞くと、ふたりは“恋愛とは何か?”“愛とは何か?”と思いがけない質問をぶつけてくる。ソン教授はその普遍的な質問に真剣に答えるのだった……。<第四章 オッキの映画>オッキは若い男と年上男との三角関係で得た経験をもとに、それぞれの男と年の瀬から正月にかけてアチャ山を訪れたデートを映画にして、自らの恋愛を検証し始める……。
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