チャン・ツィイー
琴琴
HIV感染によって差別を受け、村人や家族からも見捨てられ隔離された男女が、絶望の淵から愛を育み、ひた向きに生きようとする姿を描くラヴストーリー。「孔雀 我が家の風景」のクー・チャンウェイ監督が、90年代に中国の農村で起きた実話を映画化。出演は「SAYURI」のチャン・ツィイー、「殺人犯」のアーロン・クォック、「三国志」のプー・ツンシン。2012年12月15日より、東京・シネマート六本木、大阪・シネマート心斎橋にて開催された「2012-2013 冬の香港傑作映画まつり」にてデジタル上映。
90年代の中国。貧困にあえぐ山間部の農村、娘娘廟村では村人の斉全(プー・ツンシン)が金欲しさに村人たちに売血を勧めていた。しかし、注射器の使い回しによりHIV感染が蔓延。斉全の弟、得意(アーロン・クォック)も感染してしまう。事態を重く見た村の小学校を管理している斉全と得意の父、柱(タオ・ザール)は、責任を取ると言って感染者たちを廃屋となった学校に隔離、共同生活を始める。感染者たちと共に暮らし始めた得意も妻に見捨てられ、寂しさを募らせるが、ある日、一人の女性、琴琴(チャン・ツィイー)がやって来る。彼女もまた感染者で、夫や家族に見捨てられた身であった。互いの境遇が同じである事を感じ取った二人はやがて愛し合うようになるが、それは許されざる愛だった…。
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