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舞台芸術の最高峰パリ・オペラ座。そんなパリ・オペラ座で2012~2013年に上演される舞台を臨場感たっぷりに、さらにクラシック評論家アラン・デュオとパリ・オペラ座バレエ団芸術監督ブリジット・ルフェーブルによる解説や舞台裏、出演者へのインタビューなどを盛り込み上映するシリーズ。本作では2013年4月22日にガルニエ宮で上演された、グリム童話を基にエンゲルベルト・フンパーディンクが作曲した誰でも楽しめるメルヘン・オペラを収録。森の中で迷った幼い兄妹が魔女に捕まるものの、機転を利かせて抜け出す。指揮はベルリン交響楽団やマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めたクラウス・ペーター・フロール。
ストーリー
貧しい家に育ったヘンゼル(ダニエラ・シンドラム)とグレーテル(アンヌ=カトリーヌ・ジレ)の兄妹。空腹を紛らわせるために踊りながら母親ゲルトルート(イルムガルト・ヴィルスマイヤー)の帰りを待っていた。しかし誤ってミルクの入ったポットを倒してしまい、それを見つけたゲルトルートは怒って子どもたちをイチゴ摘みに行かせる。夫のペーター(ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー)が酔っぱらいながら食糧を持って帰宅。二人は夕食にありつけることを喜ぶが、子どもたちがいないことを不審に思ったペーターはゲルトルートを問い詰める。そして彼女は、子どもたちを悪い魔女の家の近くに行かせたことを告げる。ヘンゼルとグレーテルはイチゴを摘んで食べているうちに、道に迷ってしまい、そうこうしているうちに夜のとばりが降りてくる。暗闇の中から現れた眠りの精サンドマンが二人の眠気を呼び、ヘンゼルとグレーテルは守護天使たちに見守られながら眠りに就く。夜が明け、目を覚ました二人はジンジャーブレッドでできた家を見つける。限界までおなかをすかせているヘンゼルとグレーテルがその家のかけらを食べているところを、魔女(アニヤ・シリヤ)に捕えられてしまう。魔女はヘンゼルを檻に入れて太らせようとし、グレーテルに調理の支度をさせる。魔女の目を盗んでグレーテルはヘンゼルを助け、魔女にオーブンの火加減を見る手本を示してほしいと言う。そして魔女がオーブンのふたを開けた隙をついて魔女をオーブンに押し込める。やがて二人を探すペーターとゲルトルートがやってきて、皆で魔女がいなくなったことを祝う。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]Anne-Catherine Gillet
[c]キネマ旬報社