ラシェル・ムワンザ
コモナ
紛争の絶えないコンゴ共和国を舞台に、反政府軍の兵士となった少女の姿を通して、アフリカの少年兵の問題を描いたドラマ。監督のキム・グエンが10年間温め続けた企画を実現した作品。ストリートから見出されて本作に主演したラシェル・ムワンザは、映画初出演ながらベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を受賞した。
“私はコモナ。14 歳。これから生まれるあなたに、“魔女”と呼ばれたママのすべてを話したい。死と隣り合わせの日々の中で、私は彼と出逢ったの……”。平和な水辺の村で暮らしていたところを拉致され、反政府軍の兵士となったコモナ(ラシェル・ムワンザ)。全滅必至のゲリラ戦に出撃した彼女は、死んだはずの人たちに導かれ、奇蹟の生還を遂げる。亡霊を見ることのできる力によって勝利を呼び込んだことから、“魔女”と崇められるようになったコモナだったが、やがて殺される運命を悟り、最愛の少年と逃避行の旅に出る……。
[c]2012 Productions KOMONA inc.
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