監督、脚本、撮影
ハワイの日系二世の退役軍人とその妻たち34名のインタビューを通して、二世たちがハワイで何を見て、どう感じたのかを伝えるドキュメンタリー。映像プロデューサー、松元裕之の初監督作品。ホノルル・フィルム・アウォードでカテゴリー・ウィナー(ベスト・オブ・ハワイ)を受賞、マウイ映画祭でプレミア上映された。
ストーリー
ハワイは年間多くの日本人観光客が訪れるが、それほど英語の必要がなく、日本人というと地元の人々が歓迎してくれる。それは、日系移民の末裔の人々が、長い年月をかけてハワイの社会に果たしてきた役割のお陰である。日系人の立場を好転させ、飛躍的に向上させたのは、第二次世界大戦時における二世の功労だった。本作は、ハワイの日系二世の退役軍人とその妻たち34名のインタビューを中心にまとめたドキュメンタリーである。その内容は戦争だけでなく、両親はどこから来て何をしていたのか、どんな家に住み、家庭内ではどんな言葉を使っていたのか、二世たちに流行した遊び、沖縄系移民に対する差別、異民族との間に生まれたHAPA(ハーフなどの意味)への差別、戦後のハワイ社会への貢献、およそ80年以上前のハワイの様子など、二世たちが何を見て、どう感じたのかを余すところなく語った、“もう一つの日本史”である。
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作品データ
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