ブライアン・ドンレヴィ
McFarland
米国沿岸警備隊の活躍を描く戦争映画。基地でロケされ、ニューズ・フィルムも生かされる。監督は「烙印なき男」のジョゼフ・ケイン(製作も)。脚本をケネス・ガメット、撮影をレジー・ラニング、音楽をデイヴィッド・バトルフがそれぞれ担当。出演は「暴力団(1955)」のブライアン・ドンレヴィ、「三人のあらくれ者」のフォレスト・タッカーのほか、エラ・レインズ、ジョン・ラッセル、リチャード・ジャッケルら。
1941年11月。緊迫した情勢のもと、米海軍は艦船建造に総力をあげていた。ビル・ルーク(フォレスト・タッカー)は昔、沿岸警備隊に4年いたが、今はカリフォルニア州の船舶建造会社の職長をしていた。会社は米国沿岸警備隊の管理下におかれていた。ビルは愛国心より個人的利益を重んじる男で、再び軍隊には入らない決心だった。ルイズ(エラ・レインズ)はライアン監督の娘だったが、ビルのいる工場の溶接工として働いていた。彼女に、海軍中佐マクファーランドが恋をしていると聞き、ビルはそれをじゃまするため、ルイズを追いかけることにした。同じ溶接工のバーニイは、蹴球のオールアメリカンの選手だったが、不注意から建造中の船で火災を起こした。命がけで消そうとしたのを、ビルが助け出し、皆の前で叱った。1人で消すなど、英雄気取りの売名行為だと。バーニイは恨み、中佐とビルをますます仲悪くさせるようにしむけた。真珠湾が攻撃され、中佐は警備隊員の召集を命じた。ビルは志願することにした。将校養成に入れられた。激しい訓練ののち、全員が優秀な将校となった。が、バーニイの工作で、ビルはその資格を剥奪され、以前の1級特務士官として戦闘に加わることにされた。中佐は真相を知り、ビルを救おうとしたが、ムダだった。1度決定されたことだったから。ビルは出動前夜、一目ルイズに会いたかったが、かなわなかった。――日本軍の特攻攻撃は激しかった。バーニイらが死んでいった。ビルは勇敢で、輝かしい働きを示したという。帰国後、将校に昇進した彼は、中佐の友情の力で、ルイズと結婚した。
McFarland
Bill_Rourk
Louise_Ryan
Barney_Walker
Tony_Jessup
Sandy_Jessup
監督、アソシエイト・プロデューサー
脚本
原作
撮影
音楽
編集
特殊効果
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