失恋の痛手で精神を病んだ青年の心の彷徨を描くドラマ。監督は「春にして君を想う」のフリドリック・トール・フリドリクソン。出演はイングヴァール・エッゲルト・シグルズソン、バルタザル・コルマキュルほか。2012年2月11日より、東京・渋谷ユーロスペースにて開催された「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2012」にて上映。
ストーリー
画家志望のポールは、激しいタッチの絵を描き、恋人の耳元で自作の詩を口ずさむような芸術家肌の青年。恋人に去られたことをきっかけとして精神の均衡を崩していく。精神病院に入れられた彼は、そこで、ビートルズの曲はすべて自分の作品だと思っている作曲家を自称するオーリ、ヒトラーを信捧し精神病患者の排斥を訴える元インテリ青年ヴィクトールなど、奇妙な「天才仲間」たちに出会う。ある晩、同室のピエトゥルが自殺する。葬式に参列すると言って病院を出たポール達は「友達としての弔い」として高級レストランで無銭飲食の末、病院へ送り返される。退院後も、働く事も以前のように絵を描くこともできないポール。虚しい日々が過ぎていく。そんなある日、自分とは違い、成功して幸せな人生を歩んでいると思っていた、かつての親友までが自殺したことを知らされ、ポールは茫然となる。「新しいリハビリ施設」と呼ぶ、移り住んだばかりの建物から出て街をさまよい歩いた彼は、深夜独り殺風景な部屋に戻り、深夜ラジオ局のDJにある曲をリクエストする…。
スタッフ
監督、製作
フリドリック・トール・フリドリクソン
原作
エイナル・マオル・グドゥムンソン
製作
アレクサンドル・ボーア
製作
アンナ・マリア・カルルスドッティル
撮影
ハラール・グンナル・ポールゴール
音楽
ヒルマル・オルン・ヒルマルソン
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Englar alheimsins
- 製作年
- 2000年
- 製作国
- アイスランド ノルウェー ドイツ スウェーデン デンマーク
- 配給
- (主催 トーキョー ノーザンライツ フェスティバル実行委員会)
- 初公開日
- 2012年2月11日
- 上映時間
- 100分
- 製作会社
- Islenska Kvikmyndasamsteypan
[c]キネマ旬報社