舞踏家としてヨーロッパでも活躍する一方、映画監督としても、「朱霊たち」が2009年英国ポルトベロ国際映画祭最優秀映画賞受賞、「夏の家族」が2010年ロッテルダム国際映画祭に招待されている岩名雅記の監督三作目。撮影は、「日本解放戦線 三里塚」のたむらまさき。出演は、ドラマ『虹色定期便』のたうみあきこ。
ストーリー
老練の舞台女優で、人生論の文筆家でもある86歳のT(たむらまさき)は、双光旭日章受賞を機会に製作される特別番組のために、放送局のインタビューを受ける。同時に、その番組で放送される、Tが戦中の経験を綴ったエッセーをもとに製作された、Tをモデルにした中編映画『うらぎりひめ』の監修を依頼される。自宅に戻ったTは映画に嫌悪感を抱き、預かったDVDを鉄路に投げ捨てる。Tは2度目のインタビューを受け、帰る途中、いつものように自宅近くの公園で憩う。Tは栄誉ある双光旭日章をゴミ箱へ捨てる。Tは誰かを待っていた。そこに、期待通り“誰か”がやってくる。その人物は、この1年間世界を震撼させた原発大事故の首謀犯罪者だった。それはTにとって、この半年間、充分な準備をしてきた成果が結実する瞬間の訪れだった……。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2012年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 映像舞踏研究所・白踏館
- 初公開日
- 2013年3月1日
- 上映時間
- 90分
- 製作会社
- 映像舞踏研究所・白踏館
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