
倉科カナ
志村朔美
狗飼恭子の同名小説を「天国はまだ遠く」の長澤雅彦監督が映画化。事故で記憶を失いながらも、過去と向き合うことで自分を見つめ直していく女性の姿を描く。出演は「みなさん、さようなら」の倉科カナ、「サムライダッシュ」の中野裕太、「プール」の伽奈。「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二が自らの作品以外で初めて長編劇場映画の音楽を手掛ける。
※結末の記載を含むものもあります。
27歳の志村朔美(倉科カナ)は交通事故で記憶障害が起こり、10年分の記憶を失ってしまう。頭の中だけが17歳に逆戻りしてしまった朔美は、自分の周辺で突然起こった変化に戸惑いながらもその状況を楽しんでいた。だがやはり、10年の出来事が気になり始め、恋人と思われる細見良彦(中野裕太)や、高校時代の同級生で性同一障害のため男の子になりかけている大島薫(伽奈)に助けられながら失われた記憶を辿り始める。17歳の朔美にとって見覚えのない鍵、半分だけの絵、そして10年分の写真の束……。やがて朔美は、自分が失ったものは記憶だけではなく、良彦とは“別の恋愛”であることを知り、さらに、記憶をなくした交通事故の半年前に“もうひとつの交通事故”に遭っていたという事実を知る……。
[c] 2013「遠くでずっとそばにいる」製作委員会 [c]キネマ旬報社