アン・ソンギ
キム・ギョンホ教授
2007年、韓国で実際に起きた殺人未遂事件“クロスボウ事件”を基に「ホワイト・バッジ」のチョン・ジヨン監督が映画化した法廷劇。矢を撃っていないと主張する大学教授の法廷での答弁を追いながら法務省の裏側、事件の真相を暴き出す。出演は「シルミド SILMIDO」のアン・ソンギ、「怪しい隣人たち」のパク・ウォンサン、「親分はイエス様」のナ・ヨンヒ、「ごめんね、ありがとう」キム・ジホ、「小さな池 1950年・ノグンリ虐殺事件」のムン・ソングン。
韓国名門大学のキム・ギョンホ教授(アン・ソンギ)は大学入試問題の誤謬を指摘、大学側に訂正を要求するが、大学側はそれを認めず、キムを解雇する。それに反発したキムは大学側を訴え続けるも教授地位確認訴訟に負け、控訴審さえ妥当な理由もなく棄却。腹が立ったキムは担当裁判長をクロスボウで脅かすという行動に出る。この事件はあっという間に世の中に広がり、司法省は彼の行為を国に対するテロだと規定。しかし、キムはクロスボウを撃った事実はないと訴える。激しい争い、穴の開いたシャツ、腹部2cm程の傷、そして折れた矢……。検事側から提出される証拠の矛盾を一つずつ明かしていくキム。一方、司法省は何としてでも彼に有罪判決を下そうとするが……。
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