監督、撮影、編集、録音
「ニッポンの、みせものやさん」の奥谷洋一郎監督が、東京・多摩川河口の捨てられた船で犬と共に暮らす老人を記録したドキュメンタリー。「阿賀に生きる」の故・佐藤真監督の遺したドキュメンタリー企画『トウキョウ』に着想を得て、その一編として制作。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011アジア千波万波部門特別賞受賞作。
ストーリー
多摩川が東京湾に流れ出る河口。モーターボートの修理をしながら、捨てられた船で暮らす一人の老人がいる。いつも犬を傍らに、川岸で近所に住む人たちと語らう日々。老人はその犬をソレイユと呼んでいた。フランス語で太陽を意味するソレイユを家族のように慈しむ老人。やがて、彼は時折カメラに向かって話しかけるようになっていく。そんな老人の日常を通して、東京という大都会の傍らで消えゆく人々と風景をカメラが映し出す……。