「ベオグラード1999」で新右翼団体“一水会”を取材した金子遊監督が、“ニッポンの政治シリーズ”第2弾として、汚職疑惑で危機に立たされた鈴木宗男に密着。2009年の衆議院選挙で、松山千春や佐藤優などの応援を得ながら、選挙戦に臨む姿を追ったドキュメンタリー。現役国会議員の衆議院選挙の裏側にスポットを当てる。
ストーリー
2009年8月30日に行われた衆議院議員選挙は、民主党が自民党に大勝し、政権交代を実現した歴史的な選挙となった。鈴木宗男は、その前回の選挙で新党大地を立ち上げ、汚職疑惑を乗り越えて衆議院議員に返り咲いていた。しかし、東京地裁で“あっせん収賄罪”の有罪が確定し、最高裁が上告を棄却すれば、すぐにでも懲役1年5ヶ月の実刑で収監されてしまう怖れがあった。収監後も国政への命脈を保つには、自らが立ち上げた新党大地の国会議席数を現状の1から2に伸ばす必要がある。そこで、タレントで車椅子の元郵政大臣・八代英太を副代表に任命し、盟友・松山千春や佐藤優らの応援を得て、崖っぷちの選挙戦が始まる。民主党や連合との選挙協力を取り付けて臨んだものの、政権交代の突風は鈴木をも飲み込んでゆく。その13日間の戦いにカメラは密着した。