クー・チェンドン
コートン
いたずらばかりしていた男子学生の思うように進展しない初恋の行方を追った青春ラブストーリー。学生生活や男女のすれ違い、舞台となっている1994年から2005年までの約10年間の変遷を丁寧に描いている。ベストセラー作家ギデンズ・コーが、自伝的小説を自らの手で映画化。第13回台北映画祭で観客賞を受賞し、香港では中国語映画の歴代興行収入記録を塗り替えた。いつまでもバカなことばかり考えて自分の気持ちを素直に表せない男子を演じたクー・チェンドンは第48回台湾金馬奨最優秀新人俳優賞を受賞。また、しっかり者の優等生を演じたミシェル・チェンも同最優秀女優賞にノミネートされた。
1994年、台湾中西部の町・彰化。男子高校生のコーチン(クー・チェンドン)は仲間たちとともに、しょうもないいたずらをして授業を妨害してばかりいる。業を煮やした担任の教師は優等生のチアイー(ミシェル・チェン)にコーチンの見張りをするよう頼む。当初コーチンは勉強するように言ってくるチアイーをうるさがるが、次第に気になる存在になっていく。また、チアイーも自分とは違う視点を持つコーチンを好ましく思うようになる。しかしグループ交際から抜け出せないまま別々の大学へ進学していく二人。コーチンはどうしても素直に気持ちを伝えられず、すれ違いが重なっていく。やがて社会人となりそれぞれの道を歩んでいたある日、チアイーの電話によって仲間たちが再び集まることになる……。
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