ウィリアム・ボイド
Zolod
「化石人間」「豚児売り出す」のウィリアム・ボイドと「若き血に燃ゆる頃」のケイン・リッチモンドが主役を演じる映画で、ゼルマ・キャロル以下2名の共作ストーリーを、パーレー・プーア・シーハン以下2名が協力して脚色しハリー・レヴィアーが監督したものである。助演者は「ミックスの再起」のクローディア・デルを始め、ジョセフ・スウィッカード、サム・ベイカー、ラルフ・ルイス等である。(全12篇)
時は19XX年、全世界は「見えざる都市」から発せられた恐るべき無電に脅かされる。それは暗黒アフリカ大陸の奥地、今は亡びている筈の白色アフリカ王国の王宮の廃墟を居城としている悪魔的超人ゾロック博士が出した警告である。ゾロックは自分を全地球の独裁者と認めなければ、人類の文明世界を根こそぎ破壊する、と宣言したのである。そしてその宣言が虚妄でないことを証明するために、ゾロックは恐るべき破壊性を持つ協力電波を全世界の主要都市に送って、人々の心臓を寒からしめたのである。全世界は大恐慌を引き起こした。この時、アメリカの若き科学者ブルース・ゴードンはゾロックに挑戦して起った。彼は自ら発明した超テレヴィジョン機によって、怪博士ゾロックが何処に本拠を有するかを看破した。かくてブルース・ゴードンはゾロック征討の使命を委ねられて中央アフリカへと向かった。そして幾多の困難を経て一行は「見えざる都市」に到着した。そしてマニウス博士を発見した。彼こそはゾロックの手下となって、ゾロックの世界征服に使用する恐るべき不可思議な力を発揮する新発明に没頭している男である。それはマニウスの愛娘ナーチャをゾロックが「見えざる都市」に監禁して、命令に従わねばナーチャを拷問すると脅かす故であった。ブルースは一行中に裏切り者が現れたためにいったんゾロックの捕虜となったが、科学以上の腕力を発揮して窮地を脱し、マニウス博士と娘ナーチャをゾロックの魔手から救い出すことに成功した。一行が「見えざる都市」を出発してからも、砂漠の殺人者団、ラマ女王とその黒戦士、巨人と蜘蛛を崇拝する蕃族などに遭遇して危難を潜った。ゴードン一行がジャングルを脱出するや、ゾロック博士は我が事ならずと観念したらしく、居城の内壁に積んだダイナマイトを爆発させて自らの肉体を粉微塵としたのである。
Zolod
Bruce_Gordon
Natcha
Manyus
Butterfield
Hugo
Reynolds
Gorzo
Jerry
Andrews
Appolyn
監督
脚本
脚本
脚本
原作
原作
原作
製作
撮影
[c]キネマ旬報社