監督、ナレーション、撮影、編集
東日本大震災で被災した障害者と、そこに関わる人々の証言をまとめたドキュメンタリー。大地震や大津波の恐怖、周囲への配慮から避難できなかった障害者、仮設住宅に入居したあとの不自由など、マスメディアでは断片的にしか取り上げられない課題や問題点を浮かび上がらせる。監督は、「犬と猫と人間と」の飯田基晴。
ストーリー
2011年3月11日に起こった東日本大震災。福島県を中心に被災した障害者とそこに関わる人々の証言を通して、未曾有の大災害のなか、障害を持つ人々に起こったことを描き出す。障害のために地震や津波から身を守れず、必要な情報も得られない。生活の困難さや周囲への迷惑を心配し、避難を諦めざるを得なかった多くの障害者たち。そうしたなか、避難所に入った障害者たちを待ち受けていたものとは……。仮設住宅に入居したあとも、大変な不自由が待っていた。原発事故により市民の姿が消えた避難区域には、不安な日々を送る取り残された障害者の姿があった。大震災に翻弄される障害者と、実態調査・支援に奔走する人々の苦労。住み慣れた土地を追われ、避難先で新たな生活を模索しながら、故郷への思いが涙とともに溢れ出す……。当事者への取材を通じ、マスメディアでは断片的にしか取り上げられない、被災地の障害者を取り巻く様々な課題や問題点が浮かび上がってくる。