絶望を抱える京劇女優が、彼女の家に同居するようになった3人の若者と交流し、仏像修復をするうちに、安らぎを得るヒューマン・ドラマ。監督は前作「ロスト・イン・北京」(特集上映『中国映画の全貌2012』にて上映)が第57回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品されたリー・ユー。悲しみから立ち直れずにいる京劇女優を「呉清源 極みの棋譜」「レッド・バイオリン」のシルヴィア・チャンが演じるほか、「新少林寺/SHOLIN」「孫文の義士団」のファン・ビンビン、「台北に舞う雪」「藍色夏恋」のチェン・ボーリンらが出演。第23回東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞および最優秀女優賞(ファン・ビンビン)受賞作品。
ストーリー
かつて京劇の大スターだったユエチン(シルヴィア・チャン)は、どうしようもない絶望を抱えて暮らしていた。そんな中、ナンフォン(ファン・ビンビン)、ディン・ボー(チェン・ボーリン)、太っちょ(フェイ・ロン)という若者が彼女の家を間借りすることになる。彼らは親との関係がうまくいっておらず、放縦なところがあった。価値観の異なる若者たちの言動にユエチンは苛立つこともあった。一緒に暮らすうちに、ユエチンの過去を知る3人。彼女の背負っている深い悲しみを汲んだ3人は、ユエチンを観音山へ連れて行く。そこには四川大地震で崩れた寺院があった。4人は仏像の修復に乗り出す。
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作品データ
- 原題
- 観音山
- 製作年
- 2010年
- 製作国
- 中国
- 配給
- オリオフィルムズ=キノ・キネマ(提供 オリオフィルムズ=キノ・キネマ=マクザム/協力 LAUREL FILMS INTERNATIONAL)
- 初公開日
- 2013年9月28日
- 上映時間
- 109分
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