撮影、編集
米国博物館後援のもとにエイ・エス・ヴァーネイ氏が行ったインド探険に同行した前英国飛行中佐にして探検家として名を知られているジョージ・M・ダイオット氏が撮影したインドにおける風俗世態と虎狩その他の狩猟の実写映画である。ダイオット氏の説明入りの発声音響版と無声版とがある。
ストーリー
ヴァーネイ探険隊は紅海からインド洋を渡って南方インドに上陸して総督府にレッディング卿を訪問し、その援助のもとに野象狩を決行した。野象というのは一種の病気に冒されて群を離れて森林を彷徨しているのである。次に一行はネパール国王から犀狩に招待されたので、ガンダク河を遡ってベルンゲルンゲン高原に於いて珍種の犀を射殺することが出来た。それから一行は東奔西走してインド内地を馳駆すること数千マイル、或る時は市街地に於いて数万の参列者を集めた壮麗無比の葬儀を撮影し、僻村に至っては惨虐な犠牲祭をキャメラに納めた。最後に一行はネパール駐在のフレデリック・オコンナー卿から猛虎狩の招待状を受け取った。一行は約100頭の象と作業員を合わせて総勢550余名、ネパール高原にオコンナー卿と共に壮烈な虎狩を行った。虎を発見するや象に乗った射手は円陣を作って虎を取り囲みこれを射殺するのであった。かくて草原に眠るうわばみや大蛇を驚ろかしながら数頭の象を傷つけられ危険を冒して3頭の猛虎を屠って凱歌を挙げた。象は死んだ虎さえ怖がるので虎の死骸を草に包んで象の眼を誤魔化してその背に積んで帰った。
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作品データ
- 原題
- Hunting Tigers in India
- 製作年
- 1929年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- ヤマニ洋行輸入
- 初公開日
- 1929年
- 製作会社
- トーキング・ピクチュア・エピィクス映画
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