ユルゲン・プロフノウ
Der Alte
第二次大戦中の独軍潜水艦の過酷な戦いを描いた戦争ドラマを、公開から16年後の97年にウォルフガング・ペーターゼン監督自ら1時間以上ものフッテージを追加し再編集したディレクターズカット版。出演は、「ダ・ヴィンチ・コード」のユルゲン・プロホノフ、「哀愁のトロイメライ」のヘルベルト・グリューネマイヤー。
1941年、ナチス占領下のフランスの港町ラ・ロシェルの酒場は、ドイツ兵たちで賑わっていた。そのなかには、陸での最後の夜を楽しむ潜水艦Uボートの乗組員たちもいた。最年長で30歳の艦長(ユルゲン・プロホノフ)のほか、乗組員たちは20代前半ばかり。初めてUボートに乗り込む報道部記者ヴェルナー(ヘルベルト・グリューネマイヤー)は22歳だった。翌日の早朝、艦長を含めて総勢43名がU96で出発する。艦長はまず、U96が水深何メートルまで潜ることができるかテストをする。水深計は160メートルを指した。夜、ヴェルナーは興奮したまま、乗組員たちの話を聞いていた。そんな日が何日か過ぎ、やっと攻撃命令が下される。敵の艦隊を攻撃するため潜航を開始したU96艦内に緊張したムードが溢れ、乗組員たちは肉体的にも精神的にも極限状態になる。魚雷が発射し、駆逐艦が現れる。敵の爆弾で艦内に破片が飛び、U96は水深230メートルに達してプレッシャーバルブが力尽きる。しかし、150メートルまで浮上して、魚雷で敵方を壊滅する。いよいよ難関であるジブラルタル海峡を通過するU96。予想通り致命的な攻撃を受けたU96は砲台を飛ばされ、最悪の事態となる。水深は280メートルの海底に達し、艦内は失望で包まれた。しかし艦長は希望を捨てず、修復作業を命じる。そして見事浮上したU96は翌朝、ラ・ロシェルの港へ戻ってくる。乗組員たちの出迎えのパレードが行なわれていたそのとき、上空に敵方の爆撃機が現れる。辺りは一瞬で修羅場と化し、U96が沈むのを見届けた艦長はそのまま息絶えるのだった……。
Der Alte
Leutnant
LI
IIwo
Obersteuermann
Ullmann
Johann
Ario
Bibelforseher
Pilgrim
監督、脚色
原作
製作
撮影
音楽
美術
美術
編集
[c]1981 Barvaria Film GmbH [c]1996 Barvaria Film GmbH
[c]キネマ旬報社