パウロ・ジョット
コワリョフ
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で上演されるオペラを、映画館で上映するシリーズ。奇想天外なゴーゴリの名作をオペラ化したショスタコーヴィチの野心作。演出は、南アフリカ出身の芸術家ウィリアム・ケントリッジ。出演は「METライブビューイング2011-2012 マスネ《マノン》」のパウロ・ジョット。
ある朝、床屋のイワンはパンの中に“鼻”を見つけるが、それは彼の客で役人のコワリョフ(パウロ・ジョット)の鼻だった。一方、自宅で目覚めたコワリョフは、自分の“鼻”がないことに気付き愕然とする。そんな中、いつの間にか“鼻”は服を着て言葉を話し、人間として振る舞っていた。コワリョフは“鼻”を取り戻そうと、新聞に広告を出そうとしたり、警察に駆け込んだりするが全く埒が明かない。万策尽きた彼のもとに、警官が“鼻”を持って訪れ、驚喜するコワリョフだったが……。