ローズマリー・クルーニー
Terry_Brennan
「塵に咲く花」のアーヴィング・アシャーが製作した1953年度作品で、「カモンナ・マイ・ハウス」の歌で一躍人気者になったローズマリー・クルーニーと、イタリア出身の新進ソプラノ、アンナ・マリア・アルバゲッティアルバゲッティがはじめて映画で紹介される色彩ミュジカルである。ポール・ハーヴェイ・フォックスのストーリーから「外交伝書使」のライアム・オブライエンが脚色し、「底抜け落下傘部隊」のノーマン・タウログが監督した。撮影は「東は東」のライオネル・リンドン、音楽は「シェーン」のヴィクター・ヤング、歌曲はジェイ・リヴィングストンとレイ・エヴァンスのチームが書いている。2人の女性歌手をめぐる共演者は前メトロポリタンのバリトンで、「嘘つきお嬢さん」のローリッツ・メルシオル、ヴォドヴィルのボブ・ウィリアムズ、トム・モートン、フレッド・クラークら。曲は “The Stars Are Singing “Haven't Got a Worry“My Kind O'Day“I Do!I Do!I Do!“Lovely Weather for Ducks“My Heart Is Home“Come On-A My House“Because“Vesti la Giubba“Lucia di Lammermoore“Voci de Primavera“Ah Forse Lui“Una Voce Roco Fa“The Rruff Song
ポーランドの孤児、15歳のカトリ・ワレンスカ(アンナ・マリア・アルバゲッティアルバゲッティ)は鉄のカーテンを逃れてニューヨークの港に密入港して来た。オペラ歌手であった亡き母の旧友、ポルディ(ローリッツ・メルシオル)をたずねるつもりである。彼はかつてメトロポリタンの大スタアだったが、今は酒に身を崩してグリニチ・ヴィレジの裏町にひっそくしている。カトリは巧まずして警察の眼をのがれ、無事彼のアパートに辿りついた。このアパートに同宿している歌手のテリー(ローズマリー・クルーニー)、ダンサアのバディ(トム・モートン)、犬使いのホーマー(ボブ・ウィリアムズ)は一向芽の出ない芸人達だが、忽ちカトリの純真さに惚れ込み彼女を当局の目からかくまうことにした。しかもカトリは素晴しいソプラノをもっていたので、3人はテリーの恋人デイヴ(J・アーチャア)と相談、アメリカ人の国民感情を利用してカトリと自分達を一挙に世間へ売出そうという計画をたてた。テリイにせがまれてデイヴはワシントンの移民局にカトリの入国を要請しに出かけ、一方3人は少女を連れて放送局を歴訪、ついにカトリのソプラノをドン・ウィルスン(自演)の「素人芸自慢」で入選させることに成功した。しかし無垢のカトリが平気で素性をしゃべってしまったため当局は活動を開始、ポルディ、ウィルスン、デイヴは密入国者を不法に隠匿した理由で逮捕されてしまった。しかしこの頃、カトリが前に放送局で歌ったソプラノの録音が全米の人気を呼びはじめ、この天才少女を鉄のカーテンから救えという世論が移民局を圧倒した。アイク自らの電話でカトリは堂々とアメリカに入国し、更にテリイがデイヴと結婚して晴れの舞台に立つことが出来たのはそれから間もなくである。
Terry_Brennan
Katri_Walenska
Poldi
Homer
Buddy_Fraser
McDougall
Dave
Ladowski
Miller
Himself
Captain_Goslak
Mate
Henry _the Messboy
Conway
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽監督
美術
美術
歌
歌
振り付け
[c]キネマ旬報社