山間の小さな集落の暮らしを追ったドキュメンタリー。23世帯が暮らす静岡市葵区大沢地区の穏やかな生活を、最小限の機材で寄り添うように撮影し、豊かさとは何かを問う。監督・撮影は、本作が劇場公開第一作となる大野隆介。助監督・撮影は、監督作「君とママとカウボーイ」が国内外の映画祭で上映された稲葉雄介。
ストーリー
静岡駅からバスで1時間ほどの山間の集落である静岡市葵区大沢地区は、家族は全部で23、名字は3つしかない。薪を割る音がこだまし、宿泊施設もない。朝はお茶畑に向かい、子供をバス停に送り、縁側で昼食をとり、猪を追い、夕食を家族で食べる……。仕事や学校、病院、交通など、「田舎はいいね」の一言では片付かない、不便なこともたくさんあるが、ここではすべてをそのままに受け入れて、家族と近所が元気にしっかり暮らしている。この映画は、今の時代の豊かさとは何か? という問いに答えるべく、2人の若い映画作家が最小限の機材で寄り添うように撮影した、小さな集落の暮らしと人々の記録である。
スタッフ
監督、撮影
大野隆介
撮影、助監督
稲葉雄介
編集監修
大重裕二
企画
伊澤恵美子
プロデューサー
川瀬美香
プロデューサー
鈴木智彦
エンディング曲
中ムラサトコ
写真
島隆志
ロゴデザイン
豊田知香
コラム・インタビュー・イベント
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作品データ
[c]キネマ旬報社