サンフランシスコを拠点とする女性アマチュア劇団を追ったドキュメンタリー。元受刑者や薬物依存症者、HIV/AIDS陽性者ら“どん底”を生き抜いてきた女性たちが、演劇を通して変容を遂げていく過程を見つめる。監督・製作・編集は「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」の坂上香。撮影を「いわさきちひろ27歳の旅立ち」の南幸男が担当する。
ストーリー
女性だけのアマチュア劇団「メデア・プロジェクト:囚われた女たちの劇場」は、1989年にサンフランシスコの刑務所内で生まれた。幼少期から暴力の被害に遭い、薬物依存となったり、罪を犯したりと自暴自棄に生きてきた女性たちが、自らの過去を語り、詩作し、踊り、歌い、演じる。やがて劇団は20年に及ぶ塀の中での活動を経て、元受刑者とHIV/AIDS陽性者とのコラボレーションという新たな活動を開始。メデアの創始者・代表のローデッサ・ジョーンズは言う。「社会は罪を犯した女性を忌み嫌う。マスコミにとっては格好のネタで、世間も『悪女』として罰したがる。HIV陽性者への対応も同じ」またHIV陽性者のマルレネは「薬より、セラピーより、メデアの方が効果がありそうだった」と語り、劇団員歴12年の元受刑者アンジーは「どんなにサイテーな人生だったとしても、恥じることなんてない。顔をあげて語るのよ」とコメント。暴力にさらされ“どん底”を生き抜いてきた8人の女性たちが、芝居を通して自分に向き合い、社会に挑戦する……。
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作品データ
- 原題
- talk back out loud
- 製作年
- 2013年
- 製作国
- 日本
- 配給
- out of frame
- 初公開日
- 2014年3月22日
- 上映時間
- 119分
- 製作会社
- out of frame(製作協力 トークバック応援団)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社