-
スクリーンで観る高座 シネマ落語「落語研究会 昭和の名人 七 古今亭志ん朝独演会」
2014年6月7日公開、122分、文芸
-
上映館を探す
-
みたい0
-
みた0
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?
TBSテレビの長寿番組『落語研究会』によって保存された貴重な映像から、往年の噺家たちの名人芸をスクリーンで上映する「シネマ落語」シリーズ第7弾。“独演会”と銘打った今回は、多くのファンに愛された三代目古今亭志ん朝の演目に絞って上映。演目は『居残り佐平次』(78)、『宗[王民]の滝』(86)、『愛宕山』(87)。
ストーリー
<居残り佐平次>東海道品川の宿場が吉原に次ぐ江戸第二の歓楽地だった頃。無銭遊興の男が決済のつくまで居残ることに。だが、拘留の身となった彼には、図太い魂胆があった。海辺の新鮮な空気を吸いながら妓楼の各座敷を回り、弁舌と余技で人気者となり、たっぷり祝儀を稼ぐのだった……。川島雄三監督「幕末太陽傳」の元ネタにもなった演目。実父・五代目志ん生譲りの名演で、小粋で陽気な軽犯罪者を生き生きと演じている。<宗[王民]の滝>実在した江戸期の腰元彫り(=彫金)の名人・二代目横谷宗[王民]の開眼を描いたフィクション。酒に溺れ、修行を怠って師から破門された宗[王民]は、旅の果てに紀州の“那智の滝”に辿り着く。面倒見の良い宿の亭主のお陰で、世に出る機会を得たものの、紀州公ご注文の“滝の彫り物”は何度もやり直しを命じられてしまう……。志ん生譲りの珍しい講談ネタの一席。<愛宕山>京都・嵐山の奥にある愛宕山へ登ろうと、芸者、幇間を連れて豪勢な山遊び。旦那はカワラケを投げて谷にかかる的の輪に通す遊びを小判でやると言い出した。お金を捨てるのはもったいないと幇間の一八が止めたものの、旦那は30枚投げてサバサバしている。あとは拾った人のもの。そこで一八は、傘をパラシュートに谷底へ……。八代目桂文楽に優る躍動感が見もの。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社