コンペティション、映画祭で注目の沼田友監督による3DCG短編アニメ集。完成度の低いグラフィックと相反する完成度の高い会話劇で、じんわり、ショッキングな物語を描き出す。2011年公開の「ぶらりん」、閉会間近の同人誌即売会を舞台にした「15時30分の拍手喝采」などの他、今作のための新作を含む全11篇。
ストーリー
「ステージ・オブ・ザ・グラウンド」今作のための新作。音楽は、清水嶺の『A new sunrise』。「天体観測」深夜、静寂の山間、広がる草原で、同じ毛布に包まり、冬の星々を言い当てていく良成(声:岩永悠平)と遊穂(坂崎真央)。「ぶらりん」荒地の真ん中で続く、先輩(夕凪時雨)と少年(前田浅香)の会話。「月を爆撃機」今作のための新作。沼田監督が朗読を担当。「See you, soon」今作のための新作。生と死のはざまを紡ぐ物語。「クラッペ!」今作のための新作。「荒波 -LOVE LETTER-」自主制作アニメーションに没頭する青年の末路を描く。「15時30分の拍手喝采」閉会間近の同人誌即売会“コミティア”を舞台に、ある弱小サークルの物語を綴る。「むすんで ひらいて」永遠を描き出す、喫茶店で繰り広げられる3人の会話劇。「帰郷列車<春>」「エンディング」ある列車で偶然乗り合わせた、ツナミで家を無くしたザシキワラシ(唯野ゆいな)をめぐる物語。
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