安田美沙子
河原たまき インガ
子宮頸がん患者の女性を主人公に、患者が経験する肉体的、精神的な苦難を通して、病気への理解と生きることの素晴らしさを描いたドラマ。出演は「余命1ヶ月の花嫁」の安田美沙子、「小さいおうち」の室井滋、「ポールダンシングボーイ☆ず」の山口賢貴。自らも子宮頸がんを患った故・渡邉眞弓の企画により製作された。
横浜市の金沢八景。結婚を控えた河原たまき(安田美沙子)と大島高志(山口賢貴)は、仲良く引っ越し作業を進めていた。ラジオからは、杉田マユミ(室井滋)がDJを務める地元FM局の番組『サンデイ ジェット・ストリーム』の軽妙なトークが流れる。リスナーからのリクエスト曲『知っていますか』に耳を傾ける2人には、幸せな未来が待っているように思われた。だが、私立女子高の教師として働くたまきはある日、下腹部に強烈な痛みを覚えて婦人科を訪れる。高志とともに検査結果を聞く彼女に告げられた病名は、“子宮頸がん”。しかも、治療には子宮と卵巣の全摘出手術が必要で、子どもを産むのは無理だという。泣きじゃくるたまきに、高志は“どんなことがあっても俺が守る”と約束するが……。2年後。『サンデイ ジェット・ストリーム』が最終回を迎えたその日。“インガ”と名乗る女性から番組に、自殺を仄めかす電話が入る。マユミが話を聞くうちに、その女性が子宮頸がん患者であること、体調不良を理由に仕事を辞めたことが判明。プロデューサーの青山(国広富之)の制止をよそに、自殺を思い止まらせようとマユミはインガに語り掛ける。打ち合わせで局を訪れていた医師の野川サチコ(筒井真理子)もマユミを援護。その放送を偶然、車の中で聞いたのは、地元タウン誌のカメラマンに転職していた高志だった。だが彼は、かつてのたまきの愛猫と同じ“インガ”という名前から、声の主がたまきだと気付きながらも、彼女を探しに行くことができなかった。手術後、高志は献身的に支えたものの、ふさぎがちなたまきとの間に溝が生じ、結局、彼女は実家に戻っていたのだ……。必死に居場所を聞き出そうとするマユミに、ようやくたまきがリクエストした曲は、引っ越しの日に高志と一緒に聞いた『知っていますか』。それに気づき、激しく動揺する高志。果たして、マユミと高志は、たまきを救うことができるのか……。
河原たまき インガ
ラジオディージェースギタマユミ
たまきの婚約者 大島高志
マユミノバングミノプロデューサーアオヤマ
サッチャンセンセイ ノガワサチコ
ディレクター・クドウ
コウセイサッカ・タカハシ
ラジオキョクアシスタントプロデューサーマリ
リスターケイケイ
リスナーヒラリン
河原芳子
ミキサーオカベ
凧の親方
監督
脚本
撮影監督
音楽
美術
編集
録音
助監督
企画
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
ポストプロダクション
医療監修
[c]「ミセス インガを知っていますか」製作委員会
[c]キネマ旬報社