松岡恵望子
保坂由香里
9年ぶりに再会した同級生が積年の怨みを少しずつ露わにしていくサスペンス・ドラマ。音楽による盛り上げや過剰なカメラワークを排しながら不穏な空気を漂わせ、人間の本性を浮き彫りにしていく。監督・原案は、塚本晋也監督作品への参加を経てミュージックビデオなどの映像作品を手がける坂本あゆみ。本作が長編初監督作品となる。出演は「富江VS富江」の松岡恵望子、「ソーローなんてくだらない」の梅野渚、「ウルトラミラクルラブストーリー」に出演した劇団はえぎわ主宰ノゾエ征爾、「共喰い」の光石研ほか。第64回ベルリン国際映画祭FORUM部門国際映画批評家連盟賞および第26回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞受賞作品。
金城綾子(梅野渚)はかつての同級生・保坂由香里(松岡恵望子)と9年ぶりに再会。由香里は綾子に誘われるまま彼女の会社で働き始めるが、綾子は次第に冷たく当たり、おかしな態度を取るようになる。綾子の胸のうちでは、憎しみが積み重なっていた。二人の思いは交錯し、憎しみの連鎖を呼んでいく……。
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